新機種の立ち上げ作業は、オペレータースキルに依存することや実際に印刷してみないと結果が分からないことなどが要因で印刷条件出しに時間がかかるという課題があります。
また、テスト生産をクリアし、本生産に移行しても、検査機の直行率が悪い、品質が安定しないなどの問題が発生した場合、印刷条件の微調整をする必要があり、追加で時間がかかってしまいます。
FUJIは「印刷条件出しに時間がかかる」という課題を印刷サポートシステムにより解決し、従来経験則で行われていた印刷条件出しを効率的に行うことを可能にしました。
印刷サポートシステムを使用すると、印刷条件を入力するだけで、蓄積されたデータから推奨パラメータや直行率から算出した品質データ、サイクルタイムなどが提示されます。
またSPI連携により検査結果も自動で蓄積され、使えば使うほどお客様にマッチしたデータベースへ進化し、より実践的な印刷条件の提示ができるようになります。
そのためオペレータのカンコツに頼ることなく掲示されたデータを見ながら印刷条件を決めることができ、立ち上げ時間57%(※当社条件下)の削減が可能です。
印刷サポートシステムを利用した新機種立ち上げの流れ
1. 物理パラメータと希望生産条件を入力
2. 過去実績から最適条件を検索し、直行率と結び付けたパラメータを提示
3. 提示結果と希望生産条件を比較し、印刷条件を決定
1. 物理パラメータと希望生産条件を入力
マスク厚みやはんだ粒径などの物理パラメータとサイクルタイムや転写量などの希望生産条件を入力します。
<入力情報>
基板情報、メタルマスク情報、はんだ情報、スキージ情報
<希望生産条件>
サイクルタイム、転写量、重視する品質項目
物理パラメータと印刷条件の入力画面
2. 過去実績から最適条件を検索し、検査結果と結び付けたパラメータを提示
過去実績データベースから理想の印刷品質に近いデータを抽出し、推奨パラメータを提示します。推奨パラメータは最大10パターンまで表示され、その中から最適なパラメータを選択できます。
品質スコアの高い条件TOP10の出力画面
3. 掲示結果と希望生産条件を比較し、印刷条件を決定
提示結果を参考に印刷パラメータを決定します。印刷しなくても印刷品質が確認できるため印刷条件出しを効率的に行えます。
<対象機>
NXTR PM V1.00以降
GPX-CII、GPX-CSII V1.50以降
印刷工程の準備時間短縮なら印刷サポートシステムがおすすめ
印刷サポートシステムについてご理解いただけましたでしょうか?
FUJIは印刷サポートシステムにより、オペレータの勘やコツに頼らない新機種の立ち上げを実現し、印刷工程にかかる準備時間短縮に貢献します。
また、NXTR PMは段取り替え工程の自動化機構やはんだカップ、ペーパーの無停止交換機能など生産に役立つ機能を数多く備えております。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。